イクメン=育休ではない。厳しい育児休業の現実

   

 

 

育休中の暮らしをサポート。育児休業給付金。」では
育児休業給付金の内容とその手続についてふれました。
記述したように育児に時間を費やす間に、給付金が与えられるこの制度は、
パパとママにとっては強い味方です。

しかし、育児休業給付金さらには育児休業、いわゆる「育休」は、
男性であるパパにはまだまだ取得しずらい制度であることも事実です。

育児休業(=以下,育休)は、子を養育する労働者が法律に
基づいて取得できる休業のことです。
期間は育児休業給付金とほとんど同じで、
保育所に入所できない際の延長措置もついています。
もともとは育休の期間の給与を補うものとして、
育児休業給付金があるわけですから当然ですね。

最近では、イクメンで知られる
俳優のつるのたけしさんが育休をとり話題を呼びました。
芸能界にも育休のシステムが適用されるのか、真実は定かではありませんが、
メディアを通じてこれからの父親像というものに
良い影響を与えたのではないかと思います。

しかし、上述したように実際の社会ではなかなか理解を得られないのが現実です。
厚生労働省の調べでは、育休を取りたいと考えている男性は約3割とされています。
にもかかわらず、実際の取得率は2割に満たないということですから、
会社との何らかのジレンマがあることが数字上でも証明しています。
昇進に影響したり、会社での居場所がなくなったり…、直接ではないにしても、
育休をとることで考えられる不安は、男性にとって深刻な問題ばかりです。

世間的に騒がれているからといって、
安易に男性が育休をとれるとは思わないでください。

「育休=イクメン」ではないのです。

育休を取得する為には、周りの理解と覚悟、そしてパパの精神力が
何よりも必要だということです。

本来であれば、国が法律で定めた制度ですから、その制度をとるためのケアや
会社への援助があるべきなのですが、なかなか思うようには進まないでしょう。

北欧の国では男性の4割が育休を取得し、再び職場に復帰しているそうです。
すぐにとは言いませんが、
日本もいつかそんな子育てに優しい国になるとうれしいですね。

 

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