ママだって難しい!育休取得の現実。

   

 

 

前回の「イクメン=育休ではない。厳しい育児休業の現実」では、
男性の育児休業(育休)取得の難しさや社会の現実について触れました。

では、ママである女性なら育休が簡単にとれるかというと、
当然そうではありません。

会社の考えや規模、人間関係など様々な要因で、取得には時に困難を極めます。
男性は「女性なら簡単に育休がとれる」と、安易に考えてはいけないのです。

 

ある会社が6人以上の正社員を雇う、1500社の企業に調査をしたところ、
そのうちの実に25%の企業が
「妊娠した女性は、育児休業を取らずに退職して欲しい」と
考えていることがわかりました。

どのような立場の人に聞いたのかは不明ですが、ママになる女性にとって、
これは深刻な数字です。
直接育休をとるなと言うようなことはしないでしょうが、
会社の姿勢が否定派であればやはり社内での、
特に産休前は居心地が悪いことでしょう。
先行きの見えない社会情勢が続く日本で、もはや夫婦共働きは
当たり前になりつつあります。
それなのに会社、そして国が子供を持つママを支援しない。
これでは少子化に歯止めをかけるどころか、悪循環をたどる一方です。

また、経営が厳しい会社では、育休で抜けた人員を補充するほどの余裕はなく、
残った人達で穴埋めをしなければならないのが実情です。
中には仕事が忙しくなったせいで、自分の婚期が遅れたと
育休をとった人をねたむ女性社員もいるとか…。
女性の人間関係は複雑ですから、一度亀裂が入ると
なかなか修復は難しいかもしれません。
復職後の自分の居場所など心配は数多くあると言えるでしょう。

働く女性にしてみれば、妊娠することで
会社や同僚のホンネがわかるという皮肉な結果と言えます。
就職難が騒がれる今、子育てに理解ある優良な会社に入れる人は、
ごく一部に限られます。
男性も育休をママだけの問題として軽視するのではなく、
背景や問題点を理解して、産まれくる赤ちゃんのために
夫婦二人三脚で協力して行きましょう。

 

 

 

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