治療で流産を防ぐ。

      2016/06/13

「流産はママのせいじゃない。」で述べたように、流産の多くは受精卵の異常が原因です。そして、これは定められた運命であり防ぐことはできません。
高齢の女性や不妊治療をした人に、流産が多いのも、受精卵に異常があるケースが高くなるためです。しかし、稀に以下のような症状があると、流産が起きやすくなることがあります。
治療によって治るケースもありますので、お医者さんに相談してみてください。

・頸管無力症
子宮の出口の細くなったところを「頸管(子宮口と同じ意味)」と呼びます。この頸管が、陣痛が起きてないのに、開いてきてしまう症状で、妊娠中期の15〜25週に見られます。中期流産では最も多い症状です。超音波検査で見ると、内側から開いてきている子宮口の形がわかります。
症状が診断された場合には、一週間に一度病院で内診と超音波検査をして、兆候がないか経過を見守ります。赤ちゃんを入れている袋が出てくるまでになると、治療は危険を伴うので、そうなる前に子宮口をテープでしばる手術を行います。
開き始める時期は、個人差があるのでお医者さんによっては、はじめから縛ってしまうケースもあります。しかし、手術によって感染や炎症を起こし、その結果流産をしてしまうというケースもあるので、お医者さんとよく相談してください。

・子宮筋腫
若い人を中心に多くなっている症状です。子宮筋腫についてはこちらで詳しく書いていますので、参照してください。

・感染
ママの感染が流産につながる場合があります。また、クラミジアは子宮口に感染すると炎症を起こし、陣痛や破水を誘発します。子宮口の消毒や抗生物質の投与などを早期に行うことができれば流産を防げます。

流産は、おなかの張りや出血がサインです。このような症状を感じたら、すぐに病院に連絡しましょう。

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