流産をしてもまた妊娠できる。
2012/04/21
例え流産をしてしまったとしても、妊娠はまたできます。
しかし、1度流産を経験するとどうしても「また流産するのでは?」という不安が起きてしまいます。誰でも、そんな悲しい経験を繰り返したくはないですからね。
結論から言うと、2回までの流産ならあまり心配する必要はありません。
流産の確率は約10%ですから、偶然が重なるということもありえます。
しかし、流産が3回以上続くと「習慣流産」と言われ、次の妊娠で流産する確率は約50%となってしまいます。「習慣流産」は稀なケースですが、そのような場合はかかりつけの医師に相談し、検査や治療を受けるのがよいでしょう。
主な習慣流産の検査
1.染色体異常の検査
夫婦両方の血液検査を行います。
染色体異常は、治療はできません。しかし、そのままでも1/3の確率で妊娠はできます。
染色体異常は見えないだけで、誰でも起こりえます。診断されたからといって、あまり気にする必要はありません。
2.内分泌異常
女性の血液検査を行います。
甲状腺ホルモンの異常、糖尿病、高プロラクチン血症など挙げられ、薬で治療します。
3.子宮の異常
子宮卵管造影や超音波検査を行います。
子宮の奇形、子宮筋腫、頸管無力症などが考えられます。必要があれば手術となります。
4.感染症
膣培養、子宮頸部細胞診などを行います。
子宮や膣の細菌・ウィルス感染などです。細菌感染の場合は抗生物質による治療を行います。
5.自己免疫疾患
女性の血液検査などを行います。
胎盤に血栓を作る抗体がでることです。薬による治療を施します。
主にこれだけの検査方法がありますが、残念ながらこれらの検査をしても原因が見つかる人は3割ほどです。その他の7割は原因不明の習慣流産となります。
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