流産の種類

      2016/06/15

妊娠初期の流産は、いくつかの種類に分けられます。

 

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稽留(けいりゅう)流産

赤ちゃんがおなかの中で死んでしまっているのに、そのまま留まっている状態です。
出血や腹痛がないので、自覚することはできませんが、
超音波検査で見えるはずの胎児が見えてこなかったり、
赤ちゃんの心拍が確認できないといった理由から診断されます。

放置すると必ず進行流産に移行します。
激しい腹痛と大量の出血となり、命にかかわる危険もありますので
稽留流産が確定したら、手術が必要です。

手術自体は10分ほどで終了します。

 

進行流産

流産が進行し、赤ちゃんや付属物(胎盤などの基になる組織)が流れ出ている状態を、
進行流産と呼びます。進行が確認されたら、止める手だてはありません。
規則的な強い腹痛と大量の出血を伴います。完全に流れでた場合は手術の必要はありません。

 

不全流産

上記の進行流産が終わり、一部の組織が子宮内に残っている状態。
陣痛のように強弱のある痛みが続き、大量の出血があります。
子宮内の赤ちゃんや組織を取り除く手術(子宮内容除去手術)が必要で、
放置しておくと感染症を起こします。

 

完全流産

上記の進行流産が終わり、赤ちゃんや組織が全て流れ出てしまった状態。
子宮は小さくなり、子宮頚管は閉じはじめます。

手術を行わない場合も多く、薬だけ処方される場合もあります。
また、進行流産中であれば完全流産になるまで様子を見ることもあります。

 

切迫流産

妊娠が中断してしまう流産に対し、切迫流産は出血やおなかの張りなどがあるのものの、
妊娠は継続している状態をいいます。

しかし、経過によっては流産する危険もあるので、
切迫流産と診断されたらまずは安静にすることが大切です。

外出や運動は避けて、必要最低限の行動にとどめましょう。
出血や腹痛がおさまれば、その後の妊娠に影響はありませんし、
産まれてくる赤ちゃんに影響もありません。

 

合わせてこちらもご覧ください。
流産をしてもまた妊娠できる。」「治療で流産を防ぐ。

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