パパとママは心配!産瘤や向き癖ってなおるの?

   

 

 

生後間もない赤ちゃんは、パパとママにとってとてもかわいいもの。
寝顔を見ていると本当に癒されますよね。

でも、あれっ?

よく見てみるとウチの子って頭長くない?
おでこもやけに広いし、大丈夫かな…?

 

そんな心配をされるパパとママも多いかと思います。

でも、問題はありません。

産まれたばかりの赤ちゃんには普通のことで、
頭が長かったり歪んでいたりと、きれいな丸になっている方が
むしろ稀なのです。

これは、「産瘤(さんりゅう)」といって出産時に起こる
赤ちゃんのコブのようなものです。

 

赤ちゃんが産まれてくる時には、ママのせまい産道を通ってきます。
その際の強い圧力によって頭が長くなったり、
歪んでしまったりするわけです。

 

赤ちゃんや幼児の頭を触ったことはありますか?
機会があれば、優しく触ってみてください。(絶対に強く押さないように。)

大人のしっかりした頭に比べて、柔らかくフニャフニャしています。

脳みそは大人になるに従って大きくなるため、
頭蓋骨は成長に応じて徐々に形作られていくのです。
逆に、子供の頃から頭蓋骨がしっかりくっついてしまっていると、
脳みその成長を妨げる問題となってしまうわけです。

人間の体は本当にうまくできているものですね。

よく出産時にソフトカップを使って吸引すると、頭の形が悪くなるという
うわさを聞きますが、産瘤との関係はありません。
全くのデタラメです。

そんなわけで、頭の形を心配するパパやママの声が、
よくネット上で見られますが、寝返りをするようになると、
徐々に頭の形は直っていきますので安心してください。
(個人差はあると思いますが…。)

 

また、産瘤とは別に「向き癖(同じ向きや同じ姿勢で寝ること)」に
よって生じる頭の変形もパパとママの気になるところのようです。

頭の柔らかい赤ちゃんは、繰り返し同じ格好で眠ることで
いつの間にか頭の形も変形してしまいます。

わかりやすい例でいえば、仰向けで寝ることによる後頭部の絶壁ですね。

中には頭が斜めになってしまったということもあるようですが、
これらのケースは、たいていが産まれて2〜4ヶ月の
寝返りをする前の赤ちゃんの話です。

産瘤と同じように寝返りをするようになれば次第に直っていきます。
(寝返りは5ヶ月を過ぎた頃からはじまります。)

 

しかし、「筋性斜頸」という、首の付け根にある胸鎖乳突筋という筋肉が
収縮してしまい、そちらのほうに頭を傾ける、
向き癖に似た症状になる病気もあるようです。

どうしても気になるという人は、小児科や整形外科の先生に
見てもらうとよいでしょう。

また、向き癖を直したいという方は、

・ベッドメリーなどを使って赤ちゃんの興味を引き、向いてほしい方向にする。
・赤ちゃんは明るい方や音のする方に向くので、ベッドの位置を調節する。
・ママの添い寝の方向をかえる。

といった方法があります。

よく頭の形をキレイにするためにドーナッツ型の枕を使う人がいますが、
丸いくぼみに赤ちゃんの頭がはまってしまい、
頭の運動が制限されてしまうのでオススメはできないようです。

 

赤ちゃんの体型やバランスに、パパとママは一喜一憂するところではあります。
人と違うことで不安になる気持ちもよくわかりますが、
それも成長に応じて変化していきます。

あまり過剰に心配せずに、ゆっくりと見守ってあげましょう。

 

 

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