マタニティハラスメントとは?
2014/03/04
マタニティハラスメントという言葉をご存知でしょうか?
恥ずかしながら、僕は今回の件ではじめて知ることとなりました。
略してマタハラです。
マタニティハラスメントとは?
育休の取得は男性はもちろん、女性であっても厳しい道のりであることは
以前もお話ししました。「ママだって難しい!育休取得の現実。」参照。
その厳しさも様々で、酷いものになると嫌がらせや退職の強要といった
ことにまで及んでいます。
これらの産休・育休取得前後の女性への嫌がらせを総称して
「マタニティハラスメント」とよびます。
セクハラやパワハラと同じですね。
結婚や出産による不当な解雇は、男女雇用機会均等法で禁じられています。
しかし、在職中の20~40代の女性600人による調査の結果
「マタニティハラスメントを受けた」という回答が実に全体の
25%に達していることがわかりました。
これは、4人に1人という数値です。
いじめのような行為も
「妊娠中や産休明けに心ない言葉を言われた。」
「妊娠・出産がきっかけで、解雇や自主退職への誘導をされた。」
「妊娠を相談できる職場文化がなかった。」
「妊娠中・産休明けなどに、残業や重労働などを強いられた。」
上に挙げた例は一部ですが、中にはいじめのような行為に
エスカレートするケースもあるようです。
主に妊娠の最中でのマタニティハラスメントが多いので、
妊婦や胎児へのストレスも心配ですね。
こうした問題の背景には、経営者や上司の知識のなさや当事者に対する理解不足。
そして一方で、妊娠した社員をフォローする
環境がないことも一因となっています。
5割の人が我慢
また、5割の人が上記のような嫌がらせを受けても
「我慢した。人には相談しなかった」と答えていたこともわかりました。
日本労働組合では、これらの実態を重く受けとめ、働く女性を対象にした
電話による労働相談を全国で実施します。
しかし残念ながら、その期間は5月27、28日の2日だけと限定的なもの。
(フリーダイヤル 0120-154-052
平成25年5月27、28日 午前10時から午後7時 )
マタニティハラスメントという現象がこれ以上深刻化しないように、
広く門戸を開いてもらいたいですね。
「安倍総理と育児休業。延長は逆効果では?」でも触れているように、
一概に会社のモラルの問題とも言い切れません。
今の経済状況を見れば、極力余分なコストを抑えたいのが本音でしょう。
その雰囲気が社員にも伝わってしまうのかもしれません。
女性が気持ちよく産休や育休を環境を、
国と企業が協力して整えてもらいたいですね。
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